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平成20年3月22日 朝日新聞夕刊に掲載

九州大が4月、福岡県内の糖尿病患者1万人を対象に、治療内容と症状の変化などを5年間にわたって追跡する調査に乗り出す。糖尿病は治療を受けていても合併症を引き起こすことがあり、その原因や有効な治療方法を探るのが目的だ。同大によると、このような大規模調査は国内では珍しいという。
調査するのは岩瀬正典講師(糖尿病学)らのチーム。九大から医師が派遣されている福岡県内の20病院・クリニックに通院する20歳以上の糖尿病患者が対象。
患者の同意を得て血液から遺伝子を集めるほか、アンケートを実施して食事や運動などの生活習慣、ストレスなどの精神的な状態を把握。そのうえで、患者が投与された薬の種類や量、合併症の有無などを各病院から聞き取り、治療内容や生活の様子と糖尿病の進行具合との関係を調べる方針だ。
糖尿病患者は国内に740万人いるとされ、合併症には脳梗塞(こうそく)、心筋梗塞、動脈硬化、網膜症、足の壊疽(えそ)などがある。病院で治療を受け、血液検査の数値は問題がなくても症状が悪化することがあり、心理状態や遺伝子の違いが関係しているとの説もある。
岩瀬講師は「心の健康状態、生活習慣、遺伝子の違いなどが糖尿病にどんな影響を与えているのかを明らかにしたい」と意気込む。今後、対象病院にポスターを配布するなどして患者への協力を求めることにしている。
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