■バックナンバー■ 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回

(有)アミ環境デザイン

代表 網田一久さん

にお話をうかがいます。


(有)アミ環境デザインさんHP
http://www.amikankyo.com/html/top.html



インタビュー企画 「シリーズ顧客満足を揉み解す−5−

本年最後のインタビューは、有限会社アミ環境デザイン代表 網田一久さんにお話をうかがいます。

 網田さんは安成工務店勤務を経て平成14年に独立、同オフィスを設立。設立早々から、オリジナルの「木箱のマンションリフォーム」が辰己卓郎さん「リフォーム夢家族」他TV、雑誌で注目を集める。また、これまで数々の賞も受賞。OB施主、施主予備軍に多くのファンを持つ。設計監理された店舗や医療施設では来客、来患が絶えないところも・・・。

 物静かでいつも落ち着いた雰囲気の網田さん。その秘められた、顧客満足を引き出す「空間形成力」に迫ってみたいが・・・。


 お久しぶりです。昨年4月の会社設立以来、あいかわらずお忙しい毎日が続いているようですね。マスコミにもたびたび取り上げられましたね。また大きな賞の受賞もありました。「木箱のリフォーム」は、既にブームの域を超えた感がありますね。
  そうですね・・・。実際に会社設立の際に、今の事務所を賃貸して内部を改造し「マンションの中の木箱」というコンセプトでショールーム兼事務所を造りました。これからのマンションリフォームについて私なりの提案を実践で行ってみようと・・・。

  反響は大きかったですね。はじめ西日本新聞の記者の方が、地元の材で作ったおもしろい発想の木枠の空間があるということで取材に来られました。その後に、それを含めて新聞6紙に取材されました。
  TVは(TNC)「百道浜ストア」、(TV東京系)「リフォーム夢家族」で取材放映されました。
  おかげさまというか・・・世間では私たちをリフォーム専門会社と思ってらっしゃる方もいるようで、おたくは新築やらないのって聞かれることもあるんですよ。本業は新築の設計管理なのですが・・・(笑)。

  でも、考えると新築をずっとやってきたノウハウがリフォームにも生きているんですよ。これまでのお化粧直し的なリフォームと違って「木箱のリフォーム」は空間の価値を引き出すのに柱・梁・横架材といった構造体の見せ方に新築のノウハウが要求されます。

  また、「木箱」をマンション空間における「架設」的感覚で施工するので手間・暇かけられないしコストの制約も有る。賃貸マンションの空間に利用するので現状復旧可能でないといけないし、材料は再利用できなくてはいけない。
  マンション空間の斬新なリフォームであることに加え、そういうノウハウを備えていることもマスコミの興味を引いたのだと思いますね。
  また、リフォームですから基本的に手間はとられますし、仕事の流れ方も物件毎で違います。マンションですから管理組合による規制で時間や曜日による施工の制約もあります。
  そういうなかで時間とコストの制約を解消するノウハウも必要です。

  そういう意味でブームの中で真似されやすそうでなかなか真似できないノウハウが「木箱のリフォーム」には詰まっています。


前後しますが「木」へのこだわりをお話いただけますか?
 「木箱のリフォーム」には地元の木を使用しています。 大分県上津江村の第三セクターのトライウッドさんにお願いした材です。

  地元の木を使うのはよい住空間の実現とともに山を守り再生させることも考えてのことです。それは、今のオフィスを設立する前に勤務していた会社のポリシーでもありました。
  木は生き物ですから、使われる環境との相性を考えると、その土地で育った木が良い。そもそも昔の家はみな自分達の裏山の木で家を建てていました。

  今、各地で近くの山の木で家を造る運動が起こっています。実際に健康志向が高まる中、「木の家」は当たり前で、「何処の山の木」を使っているのかにエンドユーザーが関心を抱く時代です。
  それだけに私たちも山や材をひとつひとつ見て歩き感覚を養い、見極める力を養うことが要求されます。でも工務店での仕事ではどうしても時間や予算の制約が生じてしまう。その制約を解消したかったというのも独立した動機のひとつですね。

  山や木は、話をし出すと奥が深いですね・・・。


網田さんの「木組み」のオフィス、西宮の「ユニコの森−村上こどもクリニック」、下関のクアハウス「いのゆ」・・・と、これまで手掛けられた物件はどれも繁盛する空間ばかりですね(笑)。網田流「空間作りのノウハウ」を探ってみたいのですが・・・。
 先ほども申し上げたとおり、まず地元の木を使うことですね。

  「ユニコの森−村上こどもクリニック」は吉野の木、「いのゆ」は山口の木、私のオフィスは大分上津江の木・・・というように。
  それから材を見極めた設計を行います。その材からどのくらいのサイズの柱や梁が取れるのか。

  それを考えてから空間を考えます。「いのゆ」のように空間を飛ばす場合には丸太や小屋材を工夫して使います。そして材をいかに美しく見せられるか。柱や梁の構造体をシンプルに見せる。意図しないデザインというか、機能あってのデザインが大切だと思います。
  そうやってできた構造空間に自然エネルギーを取り入れることで空間の価値が生み出されてきます。
  また、風の流れを考え、通風・採光において自然とけんかしない手法を取り入れたり、例えば簾を用いたり、落葉樹を植えて夏の暑さを遮ったりした設計であったり。
  そして気密・断熱のことまでも・・・。 


では最後に、セルロースファイバーの普及に向けてアドバイスをお願いします。
 工法としての普及はだんだんと進んできているようですね。
  防火認定も既に取得し、コスト面でも柔軟性が出てきましたし。これからは、エンドユーザーの方にその良さを認知してもらう場作りがもっと必要かもしれませんね。
 
施工して住んでみればその良さは実感できますが、その前の施工段階でのアピールをもっとされると良いのではないでしょうか。

  特に九州地域では、もっと夏の熱さに対する効果を訴求したほうがよいでしょう・・・。

 網田さんありがとうございました。

  前々回にインタビューにご登場いただいた西宮の村上Dr.がおっしゃっていました。「熱でぐったりした子供たちが待合室に入っただけで元気になるんですよ。不思議ですね。網田さんの空間(形成)力なのでしょうね。」

  網田さんの空間形成力。如何ほどにその力の源泉を解き明かせましたでしょうか?


  網田さんの造る空間  −ギャラリー風に・・・









▲TOPへ戻る

■JCA.Info
・第10回定例勉強会のご案内
・施工物件報告
・ホームシアター新機種情報

JCA インタビュー
・『顧客満足を揉み解す』
 (有)アミ環境デザイン
 代表 網田一久さん

Tips
デコス語教師養成講座
・営業の参考

■新春号合併号のご案内&
編集後記



日本セルロースファイバー
断熱施工協会 事務局

〒751-0851
山口県下関市熊野西町6-13
株式会社デコス内
TEL(0832)55−2020
FAX(0832)55−2010